DIP工程の前半では、流れ作業で 樹脂でできているソケット,スロット,コンデンサーなどの部品を基板に取り付けていきます。
ただ、これら電子部品類は 静電気や埃に非常に弱いため、工場に入るときには エアシャワーを浴びるなどして 細心の注意が払われています。
作業員は、ラインを流れてくる基板に 自分の担当する部品を次々に取り付けていきます。
その際 1人の作業員が担当するのは、スロットなど比較的大きな部品は1つ,コンデンサーなど小さな部品は2つ程度です。
そして、後々の不具合を防ぐために、小さな部品であっても 必ず同じ向きで装着するようにしています。
ラインの速度は およそ1分間に10枚の基板が流れるくらいで、作業員は そのペースに合わせて部品を取り付けていかなければなりません。
そのペースから遅れるようであれば合図をしてラインを一度止めることもできますが、生産予定が遅れてしまうことになります。
そこで、新人は取付けが簡単な部品を ベテランは複雑な作業をと担当分けされています。
また、トイレに行く時やラインが遅れそうな時には、ベテランがフォローする体制も取られています。
ちなみに、ギガバイトの南平工場の1つのラインで生産される基板は、フル稼働すると 1日でおよそ1万2千枚です。